03 | 2024/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
―アメリカのある研究施設。
そこでは、「新たな人間」を作り出す研究が極秘に行われていた。
研究者たちは口々に言い続けてきた。
「この世界は腐っている。」
「愚かな人間が多すぎるからだ。」
「戦争などというつまらない殺し合いをするのも、その愚かさ故だ。」
「環境問題の解決のために尽力できないのも、その愚かさ故だ。」
「どうして分かり合えないのか。それは能力が足りないからだ。」
「理解ある、優れた能力を持つ人間がこの世界の指揮をとれば、あらゆる問題に解決も見えてくるはずだ。」
「我々の力で作り出すのだ。あらゆる能力の高い、『新たな人間』を!」
「『人類を超えた人間』を!『真の指導者』を!」
「そして『新たな人間』を次々と作り出し、その者たちの力で、すばらしい世界を創造するのだ!」
―我々の研究は、世界を確実に救う―
長年の研究の結果、ようやく『新たな人間』の1人目が生まれようとしていた。
『人間』は、液体で満たされた巨大なカプセルの中で目を閉じ、目覚めのときを待っていた。
すでに乳児ではなく、3歳ほどの幼児の外見をしている。
「長かった。今日は歴史的な日になるに違いない。」
緊張の面持ちの者と、満足気な様子の者が半々くらいである。
「さぁ、目覚めるのだ、救世主よ!」
最も年老いた研究員が高らかに言った。同時に、若い研究員がスイッチを押す。
カプセルの中の液体がどこかに流れて行き、カプセルが開いた。
『人間』は、ゆっくりと目を開けた。
そして、カプセルをゆっくりと歩いて出て行く。
『人間』に表情はない。
『人間』は研究員たちのそばまで来て、辺りを見回した。
そしてそばの研究員に尋ねた。
「ここは一体何なのですか?あなたたちは何なのですか?」
おぉ、と歓声が上がる。幼児にしてはあまりに饒舌なのであった。
年老いた研究員が前に出てきて、長々とあらましを得意気に説明し始めた。
「――というわけだ。わかってくれたかな?」
「そうですか。」
この後、オチが来るわけです。
さぁ、皆さん、オチを考えたら是非コメントしてください!
設定を曖昧にしてあるので、色々なオチがつけられると思います。
別に、簡単なオチでいいですからね。説明も簡単でいいです。
わたくしもオチをいくつか考えてあります。
皆さんのも参考にしたいです。
そのうち記事を修正して、「追記」としてUPすると思います。
そのときは感想でもよろしくお願いしますね。
研究員が、期待の眼差しを一斉に向ける。
「・・・それでは、普通の人間として暮らしたいと思います。」
研究員たちが皆一瞬硬直した。
だがすぐに沈黙は破られ、激しい喧騒に変わる。
老いた研究員が大慌てで何やらよく分からない手振りをしながら『人間』に近づいていく。
「どういうことだね!?君は世界のために働くんだ!優れた『人間』として!そして―」
研究員のわめきが延々と続く中、『人間』は表情を変えず、それを無視して歩き始めた。
それを見て、研究員たちの視線は再び『人間』に集まり、さっきまでわめいていた研究員さえも、思わず黙ってしまった。
人間はゆっくり前へと歩きながら淡々と喋り出した。
「わたしは『人間』です。あなたたちの言いなりではありません。自分の生き方くらい自分で決めます。この世界でわたしがよりよく生きるためには、普通の人間として暮らすのが一番だと判断しました。」
研究員たちは、呆気に取られて動けない。
部屋の出口の機械扉が開く。『人間』は振り返らずにそこから出て行った。
扉が閉まるところになって、ようやく研究員が我に帰った。
「連れ戻せ!『あいつ』を連れ戻し、拘束するのだ!洗脳の準備もしておけ!」
研究員たちは必死に働きだした。
数日経っても、『人間』は見つからなかった。
それからまた数日して、研究所は大爆発を起こした。
研究施設も、研究員も、すべてが跡形もなく吹き飛んだ。
「廃墟、謎の爆発」としか報道されなかった。
何もなくなった焼け野原に、1つの小さな人影があった。
「これで、わたしの出生を知る者はいなくなりましたね。」
おぉ、と歓声が上がる。幼児にしてはあまりに饒舌なのであった。
年老いた研究員が前に出てきて、長々とあらましを得意気に説明し始めた。
「――というわけだ。わかってくれたかな?」
「そうですか。」
『人間』はそう一言呟いて、しばしの間黙った。
そして、再び口を開く。
「ここは一体何なのですか?あなたたちは何なのですか? そうですか。」
「ここは一体何なのですか?あなたたちは何なのですか? そうですか。」
「ここは一体何なのですか?あなたたちは何なのですか? そうですか。」
「ここは一体何なのですか?あなたたちは何なのですか? そうですか。」
「ここは一体何なのですか?あなたたちは何なのですか? そうですか。」
「ここは一体何なのですか?あなたたちは何なのですか? そうですか。」
「ここは一体何なのですか?あなたたちは何なのですか? そうですか。」
「ここは一体何なのですか?あなたたちは何なのですか? そうですか。」
―頭脳構築を担当した研究員が呟いた。
「やはり…Windowsではだめだったか…。」
だめだね、文才ないね僕w
コメント嬉しいです、○はさん。
久々に大爆笑してしまったのですが、どうしてくれるんですかw
そんな高度なものは、さすがにMicrosoft社でも厳しいでしょうねww